フックには、ベンドカーブがあり、その違いにも、もちろん意味がある。円を描く形状のラウンドベンドと、フックポイントが直線的なリマリックベンド。
トレブルフックにおいても、その違いは、チカラの作用の違いとなる。ラウンドベンドは、バスの引く力の反作用。そして、針先がバスに刺さろうとする力が生まれる。
それらの力の反作用として、フックベンドが伸ばされる方向の力が生まれる。その結果として、「フックが伸ばされる」ということが起こる。対して、リマリックベンドでは、理論的には、「伸ばされる」力が起きない。
リマリックベンドでは、バスの引く力の反力が、そのまま、ロッドで引く力となる。そのために、前述の反力により発生する、針先が刺さろうとする別方向の力が発生しない。
つまり、フックを伸ばす力となる、その別方向の力の反力も発生しないことになる。言葉だけで、表すと理解しにくいだろう。(何かの機会で、図式化したい)簡単にいえば、次のようになる。
「針先が、フックアイの頂点に向かっている針ほど、貫通性の高い針であるといえる」あくまでも、「理論的には」という、枕詞は、ぬぐえないが全くのウソとはいえない。
フッキングパワーを、いかにロスすることなく、フックポイントにつなげていくか。フック形状ひとつにおいても、その情熱を垣間見ることができる。それだけでも、十分にワクワクしてくる。