根がかりというのは、ペースを狂わせる。特に、テンポのある釣りを行っているときなど、根がかりひとつで、ペースは大きく崩れる。そういった意味で、根がかりを上手く回避するのも、テクニックのひとつだといえるだろう。
しかし、それは、一方で挑戦しないことではない。なぜなら、バズというサカナは、基本的に根がかりするような場所を好むからだ。トレースルートのイメージ、キャスティングスキル、そして、状況に適したルアーチョイス。
こうした要素の高いバランス設定が、根がかりを避けつつ、バスとの距離を縮める。でも、やっぱり根がかりはある。だから、次の課題は、根がかりへの対応だ。メンタル面は、もちろんのこと、アプローチのスタイルやルアーチョイス。
はじめから完璧なスタイルや状況は作れない。大切なことは、いかに調整することができるかだ。ゴルフが、完璧さを求めるスポーツではなく、いかに、調整していけるかのスポーツであるように。
根がかりがペースを崩すことになるなら、それは、「何かを調整するべき信号」といえる。腹を立てることでも、ヤケになることでもない。冷静に、自分を調整していくということ。それも、また釣りの一部なのだから。