釣りの奥行き

バスというサカナは行動力がある。行動力が、種の保存に直結するという意味でいえば、現存しているすべての生物はそうだといえるかもしれない。最適な環境を求めて、移動を繰り返す。

幸い、バスの求める「最適な環境」というのは、一定のパターン化がされている。だから、パターンフィッシングが成り立ち、ゲームフィッシングとして楽しむことができる。

バスにとっての、「最適な環境」とは、その季節や目的によって、変わってくる。その基本的な行動規範を読み解くことが、アングラーにとっての楽しみであり悩みでもある。

バスは、そのフィールド全体を見据えて、その時々のパターンを決めているとみていい。アングラーは、それ以上の視点を持たなければ、バスの行動規範を読み解くことはできない。

基本的なことは、いきなりスポットに目を向けない。ルアーを前提にエリアを選定しない。俯瞰してエリアを見極める。そして、エリアにおいては、縄張りも存在する。

その住み分けの状況をゾーンとするならば、その次に考えることは、ゾーンを見極めること。大局から小局へ。ローラー作戦は、賢明ではない。

引いては戻るを繰り返す、大局と小局の思考転換が、具体的に、戦略を戦術へと変えていく。この何においても通用する奥深さが、アングラーを虜にするのだろう。

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