相手との間合いが、勝負を決めるという。その間合いとは、「自分の間合い」のこと。故に、「自分の間合い」を知ることが前提となる。自分の間合いに持ち込めば、様々なタイミングが、自分のペースにあってくる。
要するに、勝ちを引き込むことができる。サカナとの間にも、この「間合い」は存在する。それは、距離だけではなく、時間も含まれる。遠すぎては、届かない。かといって、近すぎては見切られる。
ステイの時間を、どれだけ持つか。バイトのタイミングを、どこにイメージするか。これも、「間合い」の一部分であるといえるだろう。相手の状態を、想定した上で、自分の間合いとの落とし所を決める。
これは、剣でいえば、相手の身長や、構えなどから、間合いを変えることに似ている。相手に合わせながら、自分の間合いに持ち込む。これが出来るアングラーは、「アジャストできる人」となる。
相手が誰であれ、いつも同じ間合いであれば、勝ちを引き込むのは、事故に合うようなもの。事故が起きるのを待つほど、勝負できる場面や時間は、多くない。「間合い」を掴む。そして、「間合い」を調節する。
それには、まず「自分の間合い」を知る。それが、勝てるパターンを作っていく。勝つためには、負けない勝負をする。それは、負けない勝負を、自ら作っていくこと。修行の道のりは長い。