夏場に、人知れず爆発するスポットとして、ディープスポットがある。溶存酸素という観点からすると、酸素量が少ないディープで矛盾を感じるかもしれない。その理由には、爆発するのは、ただのディープではないところにある。
「サーマルブレイク」といわれる、湧き水を発端とする低水温域があるディープ。湧き水は、水温が低いため、底を這うようにディープエリアに流れていく。その層が、安定した快適な状態をつくりだす。
そして、そういった場所には、エビなどがいることが多い。ディープに居続けられる体力を持ったバスは、そういったベイトを捕食しながら快適に夏を過ごす。
サーマルブレイクは、水温計を投げ入れたり、ジグで、手返し良く探っていくことでエリアを絞る。記録式などの魚探に写ることもあるという。実のところ、僕はここで紹介するスタイルは、得意ではないし、あまりやることはない。
夏のタフコンディションで、どうしようもなく行き詰ったときに考えてみるメソッド。湧き水を基軸にしたエリアは、オールシーズンを通して、バスをストックしてくれる。
一度そういったエリアを見つけてしまえば、それは金脈を見つけた程、価値あるものといえる。ピーカン手詰まりでどうしようもないとき、宝探しに趣向を変えてみるのも面白い。