夏。強い日差しが水温を上昇させるとき、忘れてはならないことがある。それは、サーモクラインが出来るということ。サーモクラインとは、水温躍層ともいう。お風呂でよくある現象。上の方が暖かく、下のほうは冷たいという現象。
そして、この暖かい層と冷たい層の境目が、サーモクライン(水温躍層)だ。バスは、夏場、出来るだけ涼しく過ごしたい。バスに限らず、生き物全般に言えることだろう。
だから、バスはこのサーモクラインのすぐ下に、サスペンドすることが多くなる。サーモクラインの出来る水深は、その水深によって異なるが、深くても、3mまでのラインに出来る。
ストラクチャーに絡む場所であれば、タテに攻めることも出来る。しかし、ボーッと浮いているバスをタテに探るには、効率が悪い。手返しよくヨコに探る手も用意する。
ボーッと浮いているバスを獲るには、クランクベイトをバスにぶつけるように使ってみる。何かにコンタクトさせてナンボのクランク。こういった状況では、バスにぶつけてみる。
このアクションでサーモクラインが見えてくれば、タテの釣りにおいても、攻め方が明確に見えてくる。もちろん、魚探を使えば、サーモクラインや、その魚影を見ることも出来る。
やり方は、なんでもいい。とにかく、バスの行動を決める要因を見逃さないこと。サーモクラインは、その要因のひとつだ。