タフな状況を想定すると、やりたくなる対処。そのひとつに”ラインを細くする”ことがある。確かに、ラインは、ロッドとルアーとのバランスがある。しかし、出来れば太くしたいというスタンスを取りたい。
つまり、太くできる最大のものから、全体のバランスを考えて妥協していく。ラインを積極的に細くするのではなく、妥協の結果として、細くするというスタンスが重要だ。
50UPクラスを、そもそもターゲットとしないならば、ラインは、細いものを使えばいい。しかし、50UPを狙っているならば、ラインは、出来る限り太くしておきたい。12lbでは、少し心許ない。
14lbクラスは欲しいラインだろうか。16lbクラスになれば安心感が出てきて、20lbクラスだと不安はない。12lbでも、そうそう切られるものではないが、それも、フックセットの場所によるところが大きい。
ラインブレイクの多くは、バスの歯によるところが大きい。つまり、飲まれてしまっているケースだ。ドラグの調整で、乗り切ればいいんじゃないかと感じるかもしれないが、やりとりが長くなればなるほど、ラインは歯に痛めつけられていく。
ラインというのは、通常切れにくいものだが、キズが付いてしまうと一気に耐性が落ちていく。アワセに自信があって、常に上顎を捕らえられるならば、ラインは、極限まで細くしていってもいいだろう。
必ずしもそうではないならば、ラインは太くしておきたい。また、サカナを釣ったあとは、必ずラインチェックをし、出来れば、20cm程度は切って結び変えたい。
この手間を惜しんだがために悔しい思いをすることになりかねない。ラインが切れる原因がラインそのものにあることはほとんどない。ラインブレイクは、アングラーの責任だ。
ラインを過信しすぎず、適切な対処を行い、捕れるサカナは、確実にしていきたい。