ベイトフィッシュの存在は、バスを探す上で重要なカギになる。魚探に映るようなベイトがあれば、それを軸にレンジやカバーを考えることができる。
また、ベイトフィッシュの大きさや種類は、マッチ・ザ・ベイトのルアー選択の上でも参考になる。しかし、同じフィールドにあったとしても、どこのエリアでも、同じベイトフィッシュというわけではない。
特に、夏場の重要なベイトフィッシュとしては甲殻類ははずせない。河川であればカニもあるし、湖であればエビ。エビが好みそうなエリアは、川遊びをしたことがあるなら想像できるだろう。
そういったエリアがあったなら、ルアーをサカナタイプから甲殻類タイプに変える。それは、見た目というよりも、むしろ”動き”と捉えた方がいい。スイミングやフォールという動きではなく、ボトムから跳ね上げるような動きや緩急のある動き。
バスにとってみれば、見た目よりもその動きに対して、ある程度の学習がすでに出来上がっているからだ。ミドルレンジではスイミングやフォール、シャローレンジのカバーまわりでは緩急のある動き。
ベイトフィッシュの特性を踏まえて演出する。ルアー釣りの基本といえば基本なのだが、一辺倒になりがちな演出を少し変化させてみる。サカナの反応は、その違いにしっかりと応えてくれるはずだ。