なぜバスは生きるのか?

なぜバスは生きているのか?

この質問に答え始めたとき、アングラーは、また一歩成長することになる。バスは、ルアーにバイトするために生きているのではない。また、釣られるためだけに生きているのではない。

彼らは、人間を除く他のすべての生き物と同様に同じ法則の上で生きている。その法則とは、「本能」だ。「本能」とは、ひとつのプログラミングである。生き物は生まれた瞬間から、 そのプログラミングに従って生きている。

そのプログラムの中心になっていること。それが、バスが生きる理由だ。それは、「子孫を残すこと」。それも、「できるだけ多く、そして出来るだけ永く」。子孫を残すためには、生きなければならない。もちろん、生きるために食べなければならない。

それに気づき、納得したときに見えてくるものは?そう、バスは、ルアーメーカーを選んでいない。そんな理由で選択していない。彼らにとって重要なのは、エネルギー効率だけだ。

人間と違って、彼らの世界にはお金がない。食べ物をほしいときに自由に手に入れることが出来ない。次の日の食事の保障がない状態で、 考えることは何か?

「最も、効率よく捕食すること」

つまり、栄養価の高い食事を、 より少ないエネルギーで摂取すること。これこそ、彼らにとっての「長生き」の秘訣。だから、大きなバスは小さいエサを追い掛け回したりしない。それは、非常にエネルギー効率の悪いことだからだ。

1円玉を拾うのに、1円以上のエネルギーは使わない。このルールに、彼らは徹底している。ビックベイトに大きなバスが反応するのは、 こうした理由からだ。そして、これに気づけば、「喰わなければ、フィネスで攻める」 ということの根拠も薄れてくる。

「セオリー常識は疑ってかかれ。そして、本質を見よ」。この言葉に出会ったとき、 アングラーとして一歩進んだ瞬間になる。

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