マッチ・ザ・ベイト

マッチ・ザ・ベイトといえば、ある本を思い出す。 それは、学研の「淡水にすむ魚と生物」。ベイトフィッシュとか、植物の生態を知りたくて大昔に買った本。ポケットサイズなので、フィールドに持ち出すのにも便利だ。

ベイトフィッシュの話をするときに必ず思い出す話がある。「親指を描く時は、親指ではなく親指の周りを描く」 これは、確かある画家が弟子を指導するときに、話した言葉だと記憶している。

つまり、そのものを捉えようとするのではなく、その周りを理解し、描くことによって 自然とそのものが際立ってくるという話。バスに関してもそう。 バスが食べるものは? バスが好んで居つく場所は?

その答えは、すべて「バスの周り」にある。 ベイトが好む環境には、ベイトが集まる。 ベイトが集まる環境には、バスが寄ってくる。バスだけを見ようとしたときに、見えなかったことが、バスの周りに目を向けることで、見えてくる。

たとえば、冠水植物の変化は、底質の変化を表す。 これは、ウィードも同じ。底質は、魚にとって重要なファクター。特に、小魚や小さな生物は、環境の変化に受けるダメージも大きい。 ベイトを知る。植物を知る。

これは、つまりバスを知ることになる。「親指を描く時は、親指ではなく親指の周りを描く」マッチ・ザ・ベイトを考えたとき、そのサイズ、カラーだけでなく、ベイトそのものを少しだけ詳しく描こうとしてみること。

今まで見えてこなかったこと、「区別の局面」がひとつ追加されることになる。そして、今まで取れなかったサカナに一歩近づける。

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