色というのは、光によって生まれる。つまり、光の無い世界には、色はない。光に含まれるスペクトルに対して、何を吸収して何を反射するかで色は決まる。
そして、もうひとつ重要なことは、見る側と対象との間にあるもの。人間であれば、空気。水中のサカナであれば、水がある。それぞれにも、光に対する性質がある。水中では、赤は早く失う。対して青は、深くまで浸透していく。
対象的な青と赤の色を考えてみる。赤は、失う水深が浅いが、対象との距離感が掴みやすいともいう。青系は、深くまで色を保つ上に、ウィードなどの緑系との調和性も高い。
どういった場面で、どういったサカナが、どういった色に、どう反応させるのか。ここにも、ワンラク上の細かな区別が生まれる。回遊系には、赤。居付きには青。そういったセオリーもあると聞く。
こうしたことには、明確な答は得にくい。こうした仮説に乗っかってみた上で、自分で確かめてみて、納得するかどうか。納得すれば、それは正解としていい。それが、真実かどうかよりも、その信頼が、サカナを引き寄せてくれる。
そういった「区別」をいくつもてるか。それが、アングラーを強くすると思う。