バスの居所を掴むには、ストラクチャーを中心に考えるのが基本。ストラクチャーとは、地形の変化のことを示すが、ウィードや人口造形物も含めて、そう呼ぶことが多い。
なぜ、ストラクチャーに付くのか。いくつかの理由があげられる。安心するため、捕食するために、身を寄せる場として付く場合。そして、浅場と深場を結ぶ、水面下のハイウェイとして利用する場合。
それは、移動が楽であり、目印の役割を果たすため。同じような条件のストラクチャーでも、バスのつき方に隔たりが出る場合がある。
その原因を探るために、ダイバーを使って調査したという。しかし、一見みたところでは、そのストラクチャー自体の条件に違いを見つけることができなかったという。
こうした理由は、バスがそのストラクチャーを、その場の「モノ」として判断していないことを示している。その先にあるもの、何か時間的要素による変化。水面下のハイウェイとしてのストラクチャー。
同じ間取りと条件のマンションでも、駅に近いところにある物件の人気は高い。「点」ではなく、「線」としてストラクチャーに意味を持たせる。当たり前でも、見失いがちな観点のひとつだ。