夏の一歩進んだ区別の仕方として、「シェードを見極める」というのがある。シャローの立ち木やストラクチャーのシェード。こういったものは、非常にわかり易い。ここでいいたいのは、水中のシェード。
光の届く範囲に岩が沈んでいるならば、そのシェード側を見極めてアプローチする。どこがシェードなのか迷う必要はない。太陽に向かってキャストすればそこがシェード。そして、シェードは、その大きさよりも、小さくても安定度の高いものがいい。
橋桁のシェードは大きいが、陽の動きによって、動いていく。桟橋の下のシェードやブイの下は、影は小さくとも、その動く範囲は少ない。つまり、水面に近ければ近いほど、そのシェードの安定度は、増していく。
さらに、沈み岩などのシェードは、それ自体が流れも作り出してくれる。バスにとってみれば、そこは快適この上ない。アングラーは、そのシェード側にタイトに、アプローチすることを心がけなければならない。
特に日中であれば、活性は高くない。キャストしたら、フリーフォール。バスの目の前に落としていくイメージだ。そのためにラインを送り出してみる。そして、バイトに集中する。そういったシェードスポットは、そのエリアにどれくらいあるだろう。
おそらく、そう多くはないはずだ。だからこそ、丁寧にかつ大事にアプローチする。打てる数が限定的ならば、集中力も増すだろう。そういくつも手があるわけではない。その一投に集中し、想いを預けてみよう。