集中するということ

集中すること。この重要性を否定するものはいないだろう。競技などで好結果を出した場合などは、決まって、「集中できた」というコメントをきく。では、「集中する」とはどういうことか?

たとえば、集中力を養う代名詞でもある瞑想を、20分ほどしてみるとどうだろうか。様々な考えが起こってきて、決して「集中する」という状態が簡単ではないことに気づく。

「無」になればいい--。そんなこと、簡単に出来る訳が無い。でも、実は「集中する」ということの本質が理解できれば、意外と簡単に「集中する」ことが出来るようになる。

まず、集中できていないという状態を整理してみる。その状態は、「不安」「心配」「期待」「後悔」などの感情の現れ。こうなったらどうだろう。あのときは、こうだった。また、こうなるんじゃないか。・・・・不安や心配が、集中力を失わせる。

その根源にあるものは、「過去への思い悩み」と「未来への不安」。つまり、「今」以外に意識が向いている状態。これが、「集中できていない」という状態だ。では、「集中する」ということとは?

「今」だけを見つめること。今だけを見つめていると、不安や心配はなくなる。キャストする、着水する、リーリングする。・・・「今」行われていることだけに、ただ意識を向ける。そこに、不安や心配や雑念はない。

ちなみに、仏教の世界では、これを極めることが「悟りを啓く」ことに繋がる。我々が生きているのは、過去でも未来でもない。「今」この瞬間にのみに生きているという概念だ。

「集中する」その境地にあるものは?あるプロ野球選手は、ボールが止まって見えるという。あるサッカー選手は、相手の動きがスローモーションになるという。あるゴルファーは、ボールの軌跡が完全に見えるという。

釣りの世界では?とても、興味が湧いてくることと思わないだろうか。いつかは、踏み入れてみたい領域だ。

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