水温計には、魚探の振動子内蔵型や、ボートに取り付けるタイプの水温計がある。こうしたタイプの水温計では、いわゆる表水面の水温を測定することになる。
水というのは、4℃が一番比重が重たくなる。だから、水温計が4℃を示せば、底まで4℃ということになる。では、8℃であれば底の水温は何度だろうか。それは、水温計を底まで落としてみてから、すばやく巻き上げることで測定することが出来る。
しかし、そうした水温の状況が判ったところで、実際の魚のいる水温帯を、想定はできても知ることはできない。そこで、釣った魚の体温を測定することで、魚のいる水温帯を探るといった記事を見たことがある。変温動物である魚の体温は、周囲と同じ温度になる。
実際に、そこまでやったことはないが、理論的には、それで魚のいる水温帯を知ることが出来る。この方法が、常に必要であり有効な方法であるとは思わない。しかし、どうしても水温帯が知りたい状況であれば使える。
そういった意味でも、知っておく程度の知識だろうが、知っておくのと知らないとでは、情報の扱い方は異なる。余計な知識と思うものほど、役立つときがあるものだ。