暑さが続くと、何もしたくなくなり、涼しいところで、ゆっくりとしていたいと思う。それは、人間だけではなくバスも同じ。いくらうまそうなヤツがそこにいたとしても、追えば、逃げられてしまいそうだと追うだけ無駄。
消費カロリー、リスクと得られるものを天秤にかけた時、無視しておこうと感じることは少なくないだろう。こういった状況を想定したとき、どのようなアプローチが有効になるだろうか。
それは、バスの損得勘定に対して、これは、得なんじゃないかと思わせることが出来ること。つまり、追い回す必要もなく、そしてカロリーが得られる。
こうした状況を演出するための方法は、一点で動かないこと、逃げるつもりがないと感じさせること。だから、ここぞという場所では、じっと待つ。
シャローカバーのわかりやすい場所であれば、枝やカバーに引っ掛けるなどして、誘い続けるといいだろう。ディープであれば、引っ掛かったのを幸いにして、そこで、誘い続けることができる。
根掛かりがイヤだからと、すぐに外してしまうのはもったいない。食うか食わないか確信が持てない状況で、数十秒間、待つことは思いのほか難しい。あと5秒待つことができるか。それが、明暗を分けることが少なくない。
「いないな」と感じてから、あと5秒。バイトが出る次の瞬間が、5秒後に控えているかもしれない。見切る前の5秒間を意図的に持つようにしてみよう。