ラリー・ニクソンは、トーナメントを制するために、まず、フィールドにおける推定パターンを洗い出した。それから、その推定パターンの中で、自分の不得意とするパターンの克服に注力した。そして、最も興味深いのは、パターンを考える出発点の考え方。
まず、そのフィールドにおける最低水温と最高水温を把握する。それから、最低水温プラス10℃をスポーニング、最高水温のマイナル5℃をフォールパターンと想定する。
それを基準として、実際の状況を確認していき、その確認を行うと共に、推定パターンをつぶしていく。この一見、当たり前のようにみえる戦術。しかし、一般的な多くのアングラーは、どうしても自分の得意なパターンを優先してしまう。
それは、それで決して間違いではないが、不得意なパターンに遭遇した場合には全く手が出せなくなる。どのような状況においても釣らなければならない、トーナメンターならではのアプローチといえるだろう。
フィールドにでる時間が限られてしまう、ホリデーアングラーにとっては難しい取り組みかもしれない。しかし、そのわずかな時間の中で、何をどう考え取り組んでいくかが、上達の速度を変える。今日と明日、今年と来年は状況は異なる。
しかし、もっと大局的な側面の傾向を把握することはできる。焦る必要はない。今日の結果は、来年活かせばそれでいいのだ。