テクニックや道具への傾倒。これをすれば、釣れる。このルアーであれば、釣れる。これらは、決してウソではない。しかし、真実でもない。こういったテクニックや道具は、どちらかといえば、最後の最後の条件。
釣るために必要なことは、ほかにある。そして、その最大の要因のひとつは、「マインドセット」。マインドセットとは、考え方。何を考え、感じ、どう思うか。それが、行動の選択の基礎になり、すべての結果への出発点となる。
自分は、どういう釣り人でありたいか。それは、セルフイメージそのものとなる。それが、明確でなかったり悲観であれば、結果もそれなりか、偶然の産物しか手に出来ない。
学ぶことが、真似ることに端を発しているのは、師匠のセルフイメージを受け継ぐことに似ている。そして、一流になりたいと願うのではなく、すでに自分は、一流であるのだと振舞うこと。「
一流になりたい」という思いの根底には、「自分は、三流である」というセルフイメージがある。そうしたイメージは、苦しいときやあと一歩のところで、諦めの感情や煩雑さを招いたりする。自分を信頼すること、平常心であること。
フィールドを見る視点、そこから感じること。それらは、どういったマインドセットを持つかによる。もちろん、練習は必要だ。練習とは、無意識での行動レベルを上げるため。練習することで、頭で考えるより身体が覚える。
繰り返しの練習の意義は、そこにある。マインドセット+無意識釣りたければ、まずはここから。これが、真のテクニックであり真実であると疑いない。