【青野ダム】メタルジグで51cm

クリスマス3連休の初日。12月にしては比較的暖かい日が続いていた。しかし、前回の釣行から、およそ1ヶ月。青野ダムは、水温も10℃を示し、いよいよ冬の装いを呈していた。ワカサギ釣りの人達が湖に出たあと、9時を過ぎての出廷となった。基本的には、10mレンジを軸に、その前後を探り、状況を見てシャローレンジをチェックする基本戦略を立てる。冬といえば、水深があってワカサギが集まりやすい下流域のダムサイトが定番ではある。しかし、前回までに調子の良かった上流域のハンプも一応チェックしておきたい。そこはないと思ってはいるものの、実際に確認しておかなければ、明確に切り捨てることができないと感じていた。朝一にチェックして、切り捨てるなら切り捨てる。その思いで上流部に向かう。クオリティフィッシュを連発するチャンネルに絡むハンプエリア。ベイトの反応は、あまり良くない。その後、ラバージグでスローにチェックした後、メタルジグで直撃してみるものの反応はない。あまり時間を費やすことなく、見極めて下流域に向かった。

ダムサイトまで降りてくると、やはりベイトの反応がいい。あとは、レンジの見極めだ。1/2ozのメタルジグを8mレンジから徐々にレンジを落としてチェックしていく。すると10mレンジでニゴイがヒットする。魚探の反応もやはり10mレンジに出ている。10mになると、そこにはもはや光は届いていない。それは、視覚による認識を奪い、水流の動きが中心になる。故に、ラバージグではやはり弱い。ワームとなると、もってのほか。これだけ本物のワカサギがいる中で、ワカサギライクに見せることの意味は、ほとんどない。メタルジグやバイブレーションなどのリアクション。ディープはこの2パターンの戦術に絞る。エリアを探るにはバイブレーションをキャストしてボトムまで落としてリフト&フォール。スポットをバーチカルに攻めるなら、メタルジグを入れていく。しかし、バスからの反応はなかった。

午後に近づくと風が強まってきた。橋の掛かる風裏部分には、いい感じにシャローカバーがある。もしかすると上がっている可能性があるかもしれない。スピナーベイトをシャローレンジからリフト&フォールで落とし、カバーの奥はラバージグを入れていく。しかし、ここでも反応はなかった。ベイトの反応は10m。バスは、その下の12m付近か。まずは、それより深いレンジをチェックする。15mより深いエリアをチェックしていくが、反応はない。ここで、10mより浅いレンジは、シャローのみ。13mより深いエリアは切り捨てるという方針とする。

途中、雨が降り出し風はますます強くなっていった。もう一度風裏となる橋のあるエリアに避難しシャローレンジをチェックする。それから、ダムサイトに向けて、10m〜13mのレンジをチェックしていく。すると12m付近にいい感じの魚影が映る。バスそのものというより、ボトム付近にちょろちょろ映るあれだ。僅かではあるが、ボトムの変化も絡んでいそうだ。すかさず、メタルジグをバーチカルに落としていく。しゃくり上げて落とすを繰り返していると、グッと重くなる。根掛かりか?と感じたが、巻けば上がってくる。木の枝か何かを引っ掛けたか。その感覚で巻き上げていく。すると突然、魚体が見えた。でかい!すかさずネットを手にして、その中に収めた。バスは一度も抵抗することなく、ネットの中に収まった。それは、51cmのグッドコンディションのバスだった。50クラスが出るならシャローと踏んでいたが、まさかのディープエリアだった。

サカナだと気づけば、ゆっくりと上げていたが、木の枝かと思っていたため、早く上げ過ぎた。近くにいたボートの人の助けを借りて、エア抜き等の処置を施し、ルアー回収器を使い、ディープエリアに返すことができた。釣り納めとしては、申し分ないサイズが出た。また、冬の定番ともいえるメタルジグで釣ったこともいい。

「30cm以下は、バスに非ず」。この基本方針に従って、クオリティフィッシュに狙いを定めた1年。釣行回数は少なかったが、比較的いいペースでクオリティフィッシュを釣り上げられた。ルアーもシーズナル、かつ状況に応じて色々と使い実績を上げたことも大きい。青野ダムは、決して簡単なフィールドではないが、奥深さと面白さを秘めたフィールドであることに間違いはない。メジャーでタフだからといって、ライトリグ一辺倒になる必要がないことを、改めて実感できた1年だった。来年も、青野ダムを満喫していきたいと感じ、納竿した。

ロッド: ロードランナー LTT650M
リール: メタニウムHG
ルアー: ラバージグ TOROS CUSTOM TC-METAL 1/2oz