リーリングの基本を、ケビンバンダムが語っている。それは、一言でいえば、”ラインテンションを張れ”。キャストしてから、バイトがあるまで、そして、ランディングに持ち込むまで。
その全てのプロセスにおいて、ラインテンションを保つことの重要性を語る。まずは、ある程度のラインテンションがなければ、アタリを感じ取ることができなくなる。
そして、バイトしフッキングするにも、ラインスラックがあれば、フッキング力が弱まる。ランディングに持ち込む過程においても、ラインの緩みは、バラシへと繋がる。
バスが、ボートに向かって泳げば、当然、ラインは緩み、ラインスラックが出来ていく。それも、早いリーリングで巻き取れという。
ケビンバンダムは、241のトーナメントにおいて、8914ポンド(およそ4043キロ)を釣り上げてきた。”ラインを張れ”。彼も、また特別な何かを忠告してくれるわけではない。この基本を知らないアングラーは少ないだろう。
しかし、それを注意して実現できているかは別の話。ラインテンションが、集中力を表すならば、それが、途切れるときはないだろうか。
その緩みは、必ずラインに現れる。そのわずかな差が、結果として、大きな結果の差として現れてくるのだろう。