真夏に向かっていくにつれて、水温は、徐々に上がっていき夏パターンになる。夏といえば、水通しとシェード。この二つの要素を考えたとき、ストラクチャーの見極め方にコツが出てくる。
大きな影を作るのは、密度の濃いストラクチャー。一方、水通しがよいのは、密度の薄いストラクチャー。真夏になればなるほど、選択するべきストラクチャーは、密度が薄い方。
つまり、連続したストラクチャーよりも、ポツンと孤立したストラクチャーが魅力的。もちろん、カドがいいというのはいうまでもないが、杭などにしても、孤立した杭をまずは選択してみる。
たとえ、連続したストラクチャーであっても、その連続性を途切れさせる変化がポイント。そういったわずかな変化であっても、そこに水の流れの変化が起こることを考慮する。
岸際のストラクチャーなどを狙う場合でも、俯瞰してみて密度が薄く孤立した場所を優先する。それは、たとえ小さくても構わない。場所によっては、変化の大小は、必ずしも環境の良し悪しに比例しない。
真夏のストラクチャーは、密度薄。魅力的にみえる密度濃いストラクチャーを尻目に、一足お先に失礼して、狙ってみよう。