諸刃の刃

「結果のイメージが出来れば80%は出来たも同じ」僕は、以前から部下やクライアントにこう話してきた。逆に、イメージできない時点で着手することは、余計な手間をかけることになると注意してきた。

いくら意思の力を持って、事を成そうとしても、意思の力が、想像力を勝ることは決してない。禁煙やダイエットといった身近なことをみても、意思がいとも簡単に敗れることを実感する場面は多い。

このことを、「意思が弱い」と人は表現する。これは、間違いである。意思が弱いのではない。意思とはそういうものだ。意思とは、きっかけを与える原動力だ。それに、加速性と持続性を与えるのが想像力。

つまり、意思と想像力を組み合わせることが、世にいう、「意思の強さ」の結果を生むことになる。何か、事を成そうとするならば、まずは、想像力をフルに働かせることだ。欲しい結果をリアルに実感し、腑に落とす。

そして、はじめの一歩がそれに繋がると感じること。そこまで出来れば、成功率は80%を超える。フィールドに立つ前に、欲しい結果をイメージする。そして、その結果に繋がる一投一投に喜びを感じる。

意思という諸刃の刃を、振りかざすばかりでは疲れてしまう。釣るぞ!という意思は状況によって、脆くも崩れ去るが、一投一投の楽しさと喜びが、崩れ去ることはない。真の「強さ」とは、そういうところにあると感じる。

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