夏場には表面温度は30℃前後にまで上がる。バスの適水温は、23℃前後と云われるため、30℃は、かなり暑いと感じるだろう。それは、体力の消耗を著しくし、カロリーを消費する大きな固体ほど嫌う。
水温は、太陽光によって暖められる。故に、ダム湖などの水深のあるフィールドでは、当然、水深によって水温は変わる。光の差込み具合などを考えてみたとき、水深でいえば、5m~7mが水温変化のライン。
それは、水温躍層と呼ばれるが、そこから下は、水温が下がっているとみる。このことを考慮してみれば、5m~6mにからむストラクチャーがよいと分かる。幸い、ディープにはワカサギなどのベイトもいる。
バスにとってみれば、わざわざ灼熱のシャローに、出向くという危険を冒す必要はない。その水深、ベイト、ストラクチャーの帯を、ゾーンとして捉えてみると面白い。きっと、そのゾーンより上ではサイズは落ちる。
つまり、「住み分け」がなされている。良い場所、一等地には、強い固体がつく。この原則も忘れてはいけない。ゾーンで見る一等地に居座るバスたち。想像以上に快適な夏を過ごしているのかもしれない。