状況が厳しくなればなるほど、フックセットの重要性が増してくる。まして、1日に数バイトしかないような状況では、わずかなバイトも逃さないようにしたい。そのためには、ジグなどのフックポイントが露出したルアーやリグが有効になる。
一方で、そういったルアーやリグの欠点として、根掛りのしやすさというものが付きまとう。根掛りというのは、たとえ一等地であっても、回収に踏み込んだ時点で、場をつぶしてしまう。だから、出来れば根掛りは避けたい。
そういったことを考慮してテキサスにすれば、根掛りは、確かに減らすことはできる。しかし、高いフックセットの技術が求められる。そういった意味でも、ちょっとしたサカナの動きで、ハリが刺さってしまう、オープンフックは魅力。
このジレンマの中で、アングラーは選択せねばならない。まずは、多少のカバーは、慎重に扱うことで、根掛りを極力さけるというコツを習得したい。何かに引っかかったら、いきなり外しにかからない。
まずは、テンションを緩めてみる。そして、カバーの感触を確かめてみる。それと同時に、カバーの材質も感じてみる。岩なのか、木なのか。それによって、回避するアクションも変わる。
その感触が分かれば、その次のフォールは、絶好のバイトポイントだといえる。だから、まず、その場でステイ。そして、次に、ロッドを高くして乗り越えるようにする。
ゆっくりと丁寧にロッドを操作すれば、根掛りと、それを回避する感覚が分かってくる。そうならば、比較的、攻めのスタンスが取れるようになる。フックセット性能を劣化させず、根掛りも回避していく。
それは、何よりも心強い技術のひとつといえるだろう。