状況がよい場合や活性が高ければ、エリアに対して面のアプローチでも効く。それは、シャローバンクに対しても同じ。カバーの外をうろついているような状況では、多少のアプローチのミスも、サカナ側がカバーしてくれる。
しかし、状況が良くない場合は、アングラー側のミスをサカナはカバーしてくれない。水温の急激な低下や水質の悪化、過度のフィッシングプレッシャーなどがそうだ。サカナの行動範囲は狭くなり、目の前に来たものにしか反応を示さない。
特に大きな固体になればなるほど、その傾向は顕著に現れてくるだろう。アタリがあっても小さい、実際に釣っても小さい。そういった場合は、確実に攻めるポイントが、絞りきれていない状況だといえる。
岩、立ち木、岬、流れ、ベイト、ウィンディーサイド、etc。とにかく、要素が複合するスポットを探すこと。キャストの数を無闇に増やすよりも、まず、はじめにやらなければならないことだろう。
そして、大切なことは、そういったスポットには、必ずタイミングというものがある。朝、いなくても、午後から入ってくる場合もある。だから、確認するスポットは多くなくていい。最低でも、タイミングをずらして、2回はチェックしたい。
風が吹いたり、ベイトが動いたり、状況は、刻一刻と変化していく。それらを、肌で感じ取り、絶好のスポットに入るタイミングを計る。複合スポットとタイミング。
こうした調整が可能になれば、厳しい状況で、良い結果を生むことができるだろう。