質問の方向性

冬は、ディープ。ひとつのセオリーとして言われることだが、その意味を理解しておくことで、見方が変わる。そもそも、なぜ冬にディープかといえば、「水温の安定」がそこにはある。では、水温を安定させる要因としては、どういったことが考えられるか。

もし、明確な答えが出にくいのであれば、ここで、質問の方向を変えてみる。「水温を安定させない要因は何か?」そのひとつに挙げられるのは、「水の動き」である。水の動きの安定度は、水温の安定をもたらす。

つまり、ディープを見切るには、そのエリアやスポットへの「水の当たり方」をみる。水の当たりが少ない方が、エリアとしては強い。だから、水の動きを想定し「当たり方」を見てみる。

単に、ディープという見方だけではなく、この「水の当たり方」の見方をプラスする。水の動かない場所=水温が安定。この公式を前面においてみたとき、答えはディープだけではないはずだ。

「冬はディープ」というセオリーは、ある意味においては、とても便利だ。しかし、セオリーを活用するキモは、まず、「なぜ?」という質問に応えてみること。そして、次にその質問の方向性を変えてみる。すると、異なった視点を生み出すことがある。

この手法は、釣りだけでなくても活用できる。固定観念から新たな価値観を生み出すことができる。自分の固定観念に気付いたなら、まずは、「なぜ?」という質問から始める。

セオリーも、人によって受け止め方が異なるように、見方の幅を広げることで、自然と差は広がっていく。質問の方向性を変えてみることは、気付きを与えてくれるスパイスのようなものだ。

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