となりのアングラー

陸っぱりのアングラーは、できるだけ沖にキャストする。ボートのアングラーは、できるだけ岸にキャストする。今の自分にとって届くか届かないかの範囲は、なぜか、とても魅力的に見えるもの。本当に大切なものは、いつも自分の足元にある。

100年以上前から言われていることだ。あれやこれやと魅力的に見えてくる。そして、生半可に能力があるとできそうに感じる。そこで、あえて足元を見つめなおす。自分の手の届く範囲で、最も有効なものを探す。

それを持たない他人にしてみれば、それは、とても魅力的に見えているに違いない。才能とか、個性とかいうものは、そういうものだ。自分にとっては、何てことないこと。だからこそ、本当の意味で「才能」だと定義される。

フィールドに立てば、足元から確認するように、何か新しいことを始めたいと思えば、まずは足元から。そこに必ず大きなヒントが隠されている。なぜならば、そこには今までの経験の積み上げがある。それは、誰かがすぐに真似できるものではない。

それこそが「価値」であり、ニーズに答える事ができること。その接点にたったとき、それが「天職」だと気付くのだろう。自分が今、何をしたいのか、どこへ向かうべきなのか。それを悩んでいるならば、足元を見つめなおすこと。

自分がしてきたこと、興味あること。他人に感謝されたこと、他人のためにしたいこと。遠くへキャストしたいがために、足元の絶好の場を荒らさないようにしよう。となりのアングラーにばかり気を取られてはいけない。

まずは、自分の手の届く範囲から。そこには、ビッグなヤツが潜んでいる。

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