専門家

物理学においても、歴史においても、これまでに、いくつもの「常識」が常識でなくなってきた。それは、ウソでも過ちでもない。ただ、「状況」が変わっただけにすぎない。状況や環境の変化によって、新たな解釈や発見があったということ。

その昔、バスも冬になれば冬眠すると考えられていた時代があった。でも、誰かが真冬にバスを釣り上げることで、その常識は、一瞬にして覆ってしまう。人類は100mを10秒以下では走れない。その常識もまた、一人の男によって破られる。

一旦解釈が変われば、後に続くものが続出する。釣り場で、ひとりが釣り上げれば、一瞬にして、その場の雰囲気は「釣れる雰囲気」に変わる。たとえ、そこにセオリーがあったとしても、自分の経験で感じ取っていなければ疑う余地はある。

分の足で調べてもの以外は、信用しない。そんな伝説の刑事がいたという。その伝説の刑事は独自の視点で、数々の未解決事件を解決してきたという。今自分が持っている観念やセオリーが、本当にそうなのかどうか。それを検証して確認してみる価値はありそうだ。

新しいものなど、考えて生まれてくるものではない。現状を知り尽くした結果として、湧き出てくるもの。新しいものを生み出していきたいなら、知り尽くして疑ってみることから始めよう。多くの専門家は、出来ない理由をいう専門家だ。

本当に自分の経験に裏づけされていないなら、専門家の助言を無条件に聞く必要はない。極めていけば、イヤでも専門家になる。ただ、常識の殻に閉じこもって安心したり、強がってみせたりする専門家になる必要はない。常識破りの専門家になろう。

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