バスの天敵。食物連鎖の頂点に立つバスにとって、おそらく、その湖の中にはいない。では、悠々と何も恐れることなく、生きているだろうか。
バスのに限らず、サカナの背の部分が黒いのは、陸や空から見えにくくするため。そして、サカナの体の側面は、水中の状況に合わせた体色になっている。
食物連鎖の頂点に立つバスでさえ、その体色には、保護色の意味を持っている。バスにとっての天敵。それは、陸や空からの来る天敵。その攻撃を受けないことで、永く生き種を保存できる。
このことから、バスの警戒心は、陸上、つまり水面の上にあることが理解できる。バスの視力は、想像以上にいいという。
その「良さ」は、動体視力や距離感にも現れる。「常に、サカナに見られている」こう意識することは、アングラーにとって、「釣る」という意味でも、悪い心構えではない。
ハンティングするときのバスは、物陰に身を潜め、攻撃の機会を待っている。そして、バス釣りは、ハンティングだ。バスの天敵である人間であるという認識。
そして、ハンティングだという心構え。釣るための大切なマインドセットだ。