12月は、スピナーベイト。水温が下がりきっていない状況では、スピナーベイトが活きる場面はまだある。ただ、スピナーベイトにも短所がある。それは、場がスレやすいということ。だから、カバーについているバスを狙うのが基本。
一通り流したなら、場を休ませることも必要だ。そして、次のサイクルでもスピナーベイトを出すには、最初のときよりも、プラスの条件が加わっていてほしい。たとえば、マズメ時などの時合いやベイトの状態などだ。
もし、条件に変化がないならば、手を変えてみる。シャロークランクを試してみる。シャロークランクは、スピナーベイトよりも、より喰わせの要素を引き出して攻めることができる。
実際に、アメリカのトーナメントでは、プレッシャーによってその頻度が変わったという。従来のスピナーベイトの場面で、シャロークランク。だから、シャロークランクを使う場合は、障害物にコンタクトさせるように使うのがキモだ。
スピナーベイトでは、引き出せなかったバイトを、リアクションで引き出すこともできるだろう。ただ、水深のある場所の障害物では、スピナーベイトのスローロールが活きる。場の状況をイメージしながら、何に反応するのかを見極めていく。
そのときに必要なのは、適切な仮説と検証のための選択肢だ。このルアーの長所を活かすなら、どういった場面が最適だろうか。タックルボックスに眠っているルアーがあるなら、それに新しい定義を与えて、機会を作ってやる。
チームにおいても同じことがいえる。そこにある不要なものなどないはずだ。「活かす」ということは、そういう取り組みのことをいう。