フライフィッシングのテクニックのひとつに、ラインメンディングというメソッドがある。フライがラインに押されて、不自然な動きになることを防ぐためのもの。竿先を操作してラインを上流側に向ける。フライがラインの微妙な抵抗を受けないようにする。
これを狙ったメソッドは、実に奥深い。つまり、サカナはラインに引かれるフライの、不自然な動きを読み取ってしまうことを前提にしている。冬のディープエリアでの、繊細な釣り。そういった状況において、この考え方は使える。
バス釣りにおけるルアーは、流れに任せるなどはなく、操って動かす。バス釣りにおけるメンディングの狙いは、ラインの抵抗をなくし、フリーの状態を作ること。竿先を左右に振るなどして、ラインの入りの状態を変えてやる。こ
の動作の中でルアーは少しの間、ラインに引っ張られる状態を無くす。ルアーは、動いていながら、ラインテンションによる不自然さがない。この状態が、ラインメンディングの狙い。このラインメンディングメソッドは、冬だけではなく、渋い状況では使える。
この冬の時期を使ってマスターしておきたい。